ペーパーフィルターのこと。

とき

2011年02月08日 19:31

サクッと流してすすむつもりだったんですが

ピンポイントでコメントついちゃったし、

来店されたお客さんからも聞かれちゃったし、

出かけた先での立ち話でもなぜかそのハナシになったり・・・。

なのでちょっと掘り下げてみようかと思います。
ペーパーフィルターについて。

円すい型は「ハリオ」と「コーノ」。
家庭用サイズのバスケット型は「カリタ」。
しか作ってないはずなので選択肢は限られますが、
扇型に関しては有名無名問わずいろんな会社の製品があります。
100円ショップで売られているものもあり値段はピンキリです。

素材は基本パルプ100%、最近は環境意識の高まりから
非木材のパルプ原料を使用しているものもあります。
白色と茶色があるのは漂白しているかどうかで茶色が無漂白タイプで、
メーカによっては「みさらし」と表示されていることもあります。
白色の漂白方法はほぼ100%酸素漂白のはず。
以前は塩素漂白でしたが、匂いや成分の残留などの問題から
今ではこの漂白方法を採用しているメーカーは皆無のはずです。

それでは値段の差で何が違うのかというと、
フィルター自体の紙の厚さと紙繊維の目の粗さです。

手でさわり比べてみてハッキリと分かるものもありますし、
光にかざしてみて透過量の違いで分かるものもあります。

ペーパー自体が厚かったり紙繊維の目が細かいと
湯の保持力が高いので珈琲の味をしっかりと抽出できます。
逆に薄かったり目が粗いとお湯の抜けが良いのであっさりとした味わいの珈琲が作れます。

ここでポイントは厚く目の細かいのが良いというわけではないということ。
普段が薄く粗いものを使っていて厚く細かいものに変えると
同じように珈琲をいれても出来上がりの味に差が出来ます。
その逆もまたしかりです。

大事なのは厚さ・粗さが同程度のフィルターを使うということです。
厚いものと薄いもの、粗いものと細かいものでは
フィルター自体の吸水量とお湯の保持力が違うので同じように作っても味に違いが出来ます。
どちらが良い悪いではなく、同程度のものを使うことで
常に安定した味わいの珈琲を作ることが出来るのです。



さて、次こそ実践編にいきますよ・・。( ̄▽ ̄!


  ←ひとつポチリとよろしくです。( ̄▽ ̄)/
にほんブログ村

関連記事