2011年03月05日

コーヒーの保存方法

正しい知識を誤って理解していることが多いのがコーヒーの保存方法です。
単純に常温と冷凍でどちらが長く鮮度を維持できるかといえば冷凍保存です。
しかしこれは長期不在等でそのコーヒーを使わないという前提でのハナシです。

冷凍したコーヒーは取り出す度に保存容器の内側に結露が発生し、
それを再冷凍してもコーヒーには少しずつですが湿気が含まれてきます。
また室温との温度差で室内の匂いを吸着しコーヒー本来の風味を損なうことがあります。
それを防ぐ方法としては冷凍する前にコーヒー豆を毎回使用する分量ずつに小分けし、
さらに取り出した後は封を開けずに室温に戻るまで待つことです。
その手間と時間を惜しまないのであれば冷凍保存することは理想であるとも言えます。

さてここからが本題。

冷凍保存といっても冷凍前の状態を100%維持できるわけではありません。
常温に比べてその進行速度は遅くても味は確実に劣化していきます。
さらに焙煎後2〜3週間程度であれば常温でも冷凍でも味の劣化に大差はありません。

コーヒーの風味は焙煎後1週間目くらいをピークにゆるやかな下降曲線を描きます。
そして3週間をすぎるくらいから急激に劣化が始まります。

大事なのは保存方法に拘ることではなく、
購入時点での焙煎して日の浅い新鮮なものを選ぶことです。

拘らないといっても何処でも良いわけではないです。
コーヒー豆は他の食品などの匂いを吸着するなどして風味を損なうので
香りの強い香辛料や食品以外でも匂いの強いものとは一緒にはしない方が良いです。

カップや道具と一緒に食器棚の中に置いておくとコーヒーを入れるときに便利です。
夏場でどうしても室温が気になる場合は、数日分ずつくらいに小分けして
冷蔵庫の野菜室に入れておくと良いかと思います。

ただし野菜室にニラやニンニクなど匂いの強いものが入っている場合は
密閉容器は必須ですが、陶器やガラスの容器だと結露で湿気を含む可能性もあります。
その辺りも考慮して容器と場所を選ぶようにすると良いですね。

家庭ではそれぞれ環境も違って完璧な保存方法の実践はムツカシイと思います。
なのでベストな方法に拘らず、できる範囲でのベターな方法を選択していけば良いと思います。




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この記事へのコメント
有難うございます。さすがに凄いですね!素晴らしい!ひとつひとつに深さをかんじます。
Posted by レンタナワールド at 2011年03月05日 22:57
>レンタナワールドさん
お褒めいただき有り難うございます。
一応それを飯の種にしてる身なのでいろいろと勉強してますが
嗜好品の世界は掘り下げるととっても深いですね。
Posted by とき at 2011年03月09日 00:37
 
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